はじめに
「そろそろお絵かき、始めていいのかな?」
赤ちゃんがクレヨンに手を伸ばしはじめたとき、ワクワクする反面、
「いつから?どんなクレヨンが安全?」「色彩感覚って育つの?」と、疑問や不安も出てきますよね。
実はお絵かきは、楽しいだけじゃなく、感性や手指の発達にも効果的なんです。
今回は“はじめてのクレヨン選び”から“色彩感覚を育てる遊び方”まで、わかりやすく解説します!
赤ちゃんのお絵かきはいつから始めるべき?
お絵かきのスタート時期に厳密なルールはありませんが、一般的には6ヶ月〜1歳頃がひとつの目安とされています。ただし、月齢よりも注目すべきは「行動のサイン」。たとえば、
- おもちゃやスプーンをしっかり握れるようになった
- 何かをトントンと叩いたり、ぐるぐる動かすしぐさをする
- テーブルや床に手でなにか「描く」ようなマネをする
- クレヨンやペンを見て興味津々な様子を見せる
こうした動きが出てきたら、お絵かきにチャレンジできる準備が整いつつある証拠です。
「うちの子、まだかな…」と心配する必要はありません。興味や成長のペースに合わせて、自然に取り入れていきましょう。
何ヶ月からお絵かきできる?発達段階をチェック
赤ちゃんがお絵かきに取り組める時期は、目安として生後6ヶ月〜1歳半くらい。
ですが、月齢そのものよりも「手や指の動き」がポイントになります。
たとえば生後6〜9ヶ月頃になると、ガラガラなどを握って口に運ぶだけでなく、「持ったものを意図的に動かす」ことができるようになってきます。これがクレヨンを持つ第一歩!
1歳前後になると、握る力や指先の操作性が高まり、紙に“ぐるぐる”“トントン”とクレヨンを当てることができるようになります。最初は「線」や「丸」ではなく、ただ色を乗せるだけでも十分。
また、1歳半を過ぎた頃には、描いたあとに「これ、ママ!」と伝えたり、好きな色を選ぶようになるなど、表現したい気持ちも育ち始めます。
焦らず、その子なりのペースで“表現の芽”を大切にしてあげましょう。
手先の動きと興味がカギになる
赤ちゃんのお絵かきデビューは、月齢よりも「手の動き」と「興味の有無」が大きなカギになります。
たとえば、まだ小さな赤ちゃんでも、
- おもちゃを左右の手で持ち替えられる
- 物を叩いたり押したりして遊ぶ
- 目の前のクレヨンをじっと見つめたり、つかもうとする
こうした行動が見られたら、すでに“描く”ための準備段階に入っているサインです。
逆に、クレヨンにまったく反応しない場合や、まだ指先の使い方が不安定なときは、無理に始めず、「なぐり書きごっこ」や「色を見せるだけ」の遊びから取り入れても◎。
赤ちゃんは“描く”ことよりも、“感じる”“触れる”ことを通して世界を広げていくので、興味を引き出すタイミングを見極めることが何より大切です。
6ヶ月〜1歳で始める家庭も多数
実際、多くのご家庭では6ヶ月〜1歳頃に「はじめてのクレヨン体験」をスタートさせています。
理由としては、この時期に“にぎる・たたく・こする”といった動作が自然と出てきやすく、クレヨン遊びにスムーズに移行しやすいためです。
たとえば、6〜9ヶ月の赤ちゃんには「手を動かす感覚」を楽しませるだけでOK。
大きめの紙を床に広げて、カラフルなクレヨンで「ぐしゃぐしゃ描き」をするだけでも十分な刺激になります。
1歳を迎える頃には、描いた跡に興味を持ったり、クレヨンを何色も試してみるなど、「色を使って遊ぶ楽しさ」を味わえるように。
実際に保育園や幼児教室でも、この時期にお絵かきを取り入れるところが多くあります。
安全に配慮しながら、気軽に始めてみることで、親子の新しいコミュニケーションにもつながりますよ。
初めてでも安心!赤ちゃん向けクレヨンの選び方
赤ちゃんにとって“はじめてのクレヨン”は、色と触れあう第一歩。
だからこそ、安全性・使いやすさ・興味を引くデザインの3つがとても大切です。
たとえば、誤って口に入れても安心な「食品由来の素材」や「万が一折れても飲み込みにくいサイズ設計」は、ママパパにとっても安心ポイント。また、太くて短めの形状は、まだ手先が未発達な赤ちゃんでも握りやすく、思うように動かせる感覚が楽しめます。
「口に入れちゃったらどうしよう…」と心配しすぎず、選び方にちょっとした工夫を取り入れるだけで、親子ともにリラックスして楽しむことができますよ。
このあとは、具体的な選び方のコツをさらに詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんに安心!安全なクレヨン選びのポイント
はじめてクレヨンを使う赤ちゃんにとって、最も大切なのは「安全に使えるかどうか」。
特に、口に入れてしまう時期だからこそ、素材や形、サイズまでしっかり確認しておきたいですね。
まずチェックしたいのが素材。赤ちゃん用として人気が高いのは、ライスワックス・蜜ろう・植物性オイルなど、自然由来のもの。万が一、口に入っても害の少ない食品グレードの原料が使われているかどうかがポイントです。パッケージに「食品由来」「無害」「誤飲しても安心」といった記載があるかを必ず確認しましょう。
次にサイズと形状。赤ちゃんの小さな手でも握りやすい太くて短めのものがおすすめです。また、三角形や卵型など、転がりにくく安定感のあるデザインは、描く動作をサポートしてくれるうえ、誤って口に入れにくいというメリットも。
さらに、**STマーク(日本玩具協会の安全基準)やCEマーク(欧州基準)**などの安全認証がある製品なら、より信頼度が高いでしょう。
クレヨン選びは、楽しく遊ぶための土台づくり。安全性と使いやすさのバランスが取れたものを選べば、ママパパも安心して見守れます。
人気のおすすめ商品はコレ
「結局どれを選べばいいの?」という方に向けて、実際に人気がある赤ちゃん向けクレヨンをいくつかご紹介します。
どれも安全性に配慮されていて、はじめてのクレヨンにぴったりのアイテムです。
1. 【mizuiro(ミズイロ)ベビーコロール】
ぽってりとした卵型のデザインが特徴。誤飲防止サイズで、持ちやすさも抜群。手先がまだ不器用な赤ちゃんでもしっかり握れます。食品由来のワックスを使用しており、誤って口にしても安心です。

2. 【おやさいクレヨン(mizuiro)】
野菜の色素とライスワックスでできた、まさに“食べられる”ようなクレヨン。カラフルなのに無添加・無香料。野菜がテーマなので、親子で食育にもつながると好評です。

3. 【STOCKMAR(シュトックマー)蜜ろうクレヨン】
ドイツ発、自然派の定番。蜜ろうベースで香りもやさしく、色の発色も鮮やか。ちょっぴり高級感がありますが、そのぶん品質と安心感は◎。長く使えるのも魅力です。
いずれもSNSやレビューで高評価を集めており、はじめての「お絵かき体験」をサポートしてくれるクレヨンたち。まずはお子さまの手の大きさや、どんな形に興味を示すかを見ながら選んでみると良いでしょう。

握る・描く・選ぶで育つ!色彩感覚を育てるステップ
赤ちゃんの色彩感覚は、日々の遊びの中で自然に育まれていきます。クレヨン遊びはその第一歩。
握って、描いて、色を選ぶ——そんなシンプルな動作にも、色彩の基礎がギュッと詰まっているんです。
最初は「握る」ことからスタート。太くて短いクレヨンは、小さな手でもしっかり握れます。このとき、手のひら全体でつかむ「パームグリップ」が中心。これが徐々に指先を使う動きにつながり、微細運動(ファインモーター)の発達に!
次に「描く」こと。なぐり描きでも大丈夫! 自由に線を引いたり、点をつけたりすることで、手と目の協応(コーディネーション)が育ちます。また、色を塗った時の“手ごたえ”や“音”が刺激となり、五感もフル稼働。
そして大事なのが「選ぶ」。どの色を使いたいかを自分で選ぶことは、「色の違いに気づく力」を育て、好みや感性の芽生えにもつながります。「赤が好き!」「黄色ばかり使うね」など、親子で会話が広がるのも嬉しいポイントです。
つまり、クレヨン遊びは単なるお絵かきではなく、色彩感覚・感性・運動機能が一体となった総合的な育ちのステージなんです。
まとめ:はじめてのクレヨンは“安心”と“感性”がキーワード
赤ちゃんのはじめてのクレヨン選びは、「口に入れても安心かどうか」「素材は安全か」「持ちやすく描きやすいか」など、たくさんのチェックポイントがあります。ですが、何よりも大切なのは、「楽しい!」という気持ちが生まれること。
自由に描きながら、自然と色を選び、自分だけの世界をつくっていく。
そんな体験を、安心できる道具でサポートしてあげることが、色彩感覚や創造力を伸ばす第一歩になります。
ちなみに、我が家ではクレヨンデビューをする前に、机の上のボールペンを知らぬ間に取られて、壁にいたずら書きをされました(笑)。
「コラ!」と怒りたくなる気持ちを必死で抑えて、「壁に線を描いたんだね。でもお絵かきは紙にしようね」と慎重に言葉を選びながら注意したのを、今でも覚えています。
それ以来、大人のペンを使いたくてぐずるときも、クレヨンと紙をすっと渡すと落ち着いてくれることが多くなりました。
子どもなりに「描きたい」という気持ちがあって、それを受け止めてあげることで、よりよいコミュニケーションにもつながるのだと実感しています。
親子でお絵かきを楽しみながら、「どんな色が好き?」「この線はなんだろうね?」と声をかけてみてください。
そこから、赤ちゃんの感性やコミュニケーション力も育っていきます。
はじめてのクレヨン——それは、赤ちゃんにとって「世界と出会う道具」。
ぜひ、安心・安全を大前提に、豊かな色の世界を一緒に楽しんでくださいね。
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